
介護施設に入る時
自宅は売る?
貸す?残す?
介護施設への入居が決まった時、本人や家族が意外と頭を悩ませるのが「今まで住んでいた自宅をどうするか」という問題です。
施設での生活が始まれば、自宅は空き家になります。
「もう住まないのだから売ったほうがいい」と考える一方で、長年暮らしてきた家を手放すことへの寂しさもあります。
「一時的な入居かもしれない」
「いずれ子どもが使うかもしれない」
と考えれば、簡単に売却を決めることもできません。
大切なのは、感情だけでも、維持費だけでも判断しないこと。
施設入居後の暮らしと家族の状況を見ながら、その家をどうすることが本人にとって負担が少ないのかを考えることが重要です。
◆まず確認したいのは「施設入居が一時的なのか」
自宅をどうするかを考える前に、まず整理したいのが、今後自宅に戻る可能性です。
入院後のリハビリや短期間の施設利用なのか、今後も施設で生活する可能性が高いのかによって、判断は大きく変わります。
近い将来、自宅に戻る可能性があるなら、急いで売却する必要はありません。
一方で、長期的に自宅での生活が難しい状況であれば、空き家になる期間が長くなるほど、固定資産税だけでなく、庭の手入れ、清掃、修繕、防犯などの管理負担も続きます。
「いつか戻るかもしれない」という気持ちだけで何年も空き家にしてしまうと、建物の劣化が進み、結果として売却や活用の選択肢を狭めてしまうこともあります。
【市町村別 オススメ物件】
◆「売る」が向いているのはこんなケース
施設での生活が長期になる見込みで、今後自宅に戻る可能性が低いのであれば、売却は有力な選択肢です。
特に、家の管理をする家族が遠方に住んでいる場合や、庭の手入れ・修繕などを負担できる人がいない場合は、所有し続けること自体が負担になりやすくなります。
売却すれば、建物の管理から離れられるだけでなく、売却代金を今後の生活費や介護にかかる費用に充てられる可能性もあります。
ただし、「施設に入るから売る」とすぐに決めるのではなく、住宅ローンが残っていないか、共有名義になっていないか、売却にあたって修繕や片付けが必要かなども確認しておきましょう。
また、本人が所有者の場合、本人の意思確認や手続きが重要になります。
◆「貸す」なら、家賃だけで判断しない
「売るのはもったいないから、誰かに貸せばいい」という考え方もあります。
確かに、立地や建物の状態によっては賃貸という選択肢もあります。
ただし、貸せば自動的に家賃収入が得られるわけではありません。
古い住宅であれば、入居前に修繕が必要になることがあります。
入居後も給湯器やエアコン、給排水設備などの故障があれば対応が必要です。
さらに、戸建ての場合は庭や外回りの管理についても考えなければなりません。
そのため、「毎月いくらで貸せるか」だけでなく、「修繕や管理にどのくらい費用がかかりそうか」「管理を誰が行うのか」まで含めて収支を考えることが大切です。
不動産会社に賃料査定を依頼し、必要な修繕を含めて現実的に検討すると判断しやすくなります。
◆「残す」なら、誰がどう管理するのかを
決める
本人が「思い出のある家だから残したい」と考えることもあるでしょう。
それ自体は、決して間違った選択ではありません。
ただし、残すと決めるなら、「誰が管理するのか」まで決めておくことが重要です。
月に一度は換気する、郵便物を確認する、庭を手入れする、台風や大雨の後には建物を確認するなど、具体的な管理方法を家族で決めておきましょう。
管理する人が決まっていないまま空き家にすると、最初の数か月は対応できても、家族の仕事や生活の変化によって次第に足が遠のくことがあります。
また、空き家では雨漏りや水漏れ、設備の故障、害虫・害獣の侵入、盗難などにも気づきにくくなります。
「残す」という選択は、何もしないという意味ではなく、管理を続けるという選択でもあるのです。
◆家族だけで決めず、「本人がどうしたいか」を確認する
もう一つ大切なのが、本人の気持ちです。
家族からすると「誰も住まないなら売ったほうがいい」と思っていても、本人にとっては何十年も暮らしてきた大切な場所かもしれません。
逆に、本人が「もう家のことまで心配したくない」と考えているのであれば、家族が思い出だけを理由に残すことが本人の負担になる場合もあります。
施設入居後の生活費や家族の管理負担など、現実的な話もしながら、本人が今後どんな暮らしをしたいのかを確認することが大切です。
本人の判断能力が低下している場合や、売却などの重要な手続きを行う場合には、家族だけで進めず、必要に応じて専門家への相談も検討しましょう。
◆「売る・貸す・残す」は、家の価値だけで
決めない
自宅をどうするかを決める時、どうしても「この家はいくらで売れるか」「いくらで貸せるか」という金額に目が向きます。
しかし、本当に比較したいのは金額だけではありません。
例えば、売却価格が高くても、家族が遠方から何度も通って管理する負担が大きければ、所有し続けることが家族の負担になることがあります。
反対に、立地が良く、管理を任せられる環境が整っているなら、賃貸として残すことで将来の選択肢を確保できる場合もあります。
そして、本人が大切にしてきた家で、家族が無理なく管理できるのであれば、しばらく残すという選択にも意味があります。
「どれが一番得か」ではなく、「これからの生活にとって、どの選択が現実的なのか」という視点で比較することが大切です。
◆施設入居は、自宅のこれからを考える
きっかけ
介護施設への入居は、住み慣れた家を手放すかどうかを考える大きなきっかけになります。
売却、賃貸、所有継続。
どの方法にもメリットと負担があります。
だからこそ、施設入居が決まった段階で、家の状態や資産価値、管理にかかる費用、家族の負担、本人の希望などを一つずつ整理してみましょう。
リフラットでは、不動産とリフォームの両方を扱っているため、
「売却するべきか迷っている」
「今の家を活用できるか知りたい」
といった段階から、建物の状態も踏まえてご相談いただけます。
売却だけを前提にするのではなく、リフォームして住み続ける・貸すといった可能性も含めて、その家にとってどのような方法が現実的なのかを考えることができます。
対応エリア:東金市、千葉市緑区、山武市、大網白里市、茂原市、八街市、九十九里町、横芝光町、白子町、長生村、一宮町
























