
空き家の設備
盗難に注意!
狙われやすい
設備と防犯対策
空き家を所有していると、「誰も住んでいないから大丈夫」と、管理を後回しにしていませんか?
しかし、空き家で起こるトラブルは、実際に被害を受けた瞬間ではなく、発見が遅れることに大きな問題があります。
普段人が住んでいる家なら、給湯器が動かない、水が漏れている、窓が壊れているといった異変にもすぐ気づけます。
ところが、誰も住んでいない家では、設備が盗まれていても、配管が壊されていても、何週間、何か月も気づかないことがあります。
近年、空き家をめぐって注意したいのが、給湯器やエアコンの室外機、電線などの設備・金属類の盗難です。
「うちには高価な家財なんて残っていないから大丈夫」と思っていても、狙われるのは家具や家電だけとは限りません。
今回は、空き家で狙われやすい設備と、盗難によって起こり得る二次被害、そして所有者ができる対策について考えてみます。
◆空き家では「家財」より設備に注意
空き家の片付けをする時、多くの人は「何を残して、何を処分するか」という室内の家財に目が向きます。
一方で、意外と見落としやすいのが、住宅に取り付けられている設備です。
代表的なのが、給湯器、エアコンの室外機、電線、金属製の配管、水栓金具などです。
給湯器や室外機などには金属が使用されており、屋外に設置されているものも多いため、空き家では注意が必要です。
また、住宅によっては、屋外の照明器具やメーターボックス周辺などが被害を受けるケースもあります。
ここで重要なのは、「古い家だから狙われない」とは限らないということです。
建物自体の価値とは別に、設備や金属類が狙われる可能性があるためです。
特に長期間空き家になっていて、周囲から見ても人の出入りがないことが分かる住宅は、管理されていないと思われやすくなります。
◆設備を盗まれると「盗難だけ」で終わらない
設備盗難で注意したいのは、設備そのものを失うことだけではありません。
例えば給湯器を無理に取り外されれば、配管や接続部分が損傷する可能性があります。
水道が通っている住宅であれば、そこから水が漏れ、発見が遅れることで床や壁などにまで被害が広がることがあります。
電気設備や配線が壊されれば、復旧のための修理が必要になることもあります。
さらに、設備を盗むために窓やドアを壊して侵入された場合には、設備以外の家財が盗まれたり、室内を荒らされたりする可能性もあります。
「給湯器を盗まれただけ」と考えるのは危険です。
盗難をきっかけとして、建物の破損、漏水、雨風の吹き込みなど、別の被害につながることがあります。
しかも空き家では、その異常を発見する人がいません。
被害の早期発見が難しいことこそ、空き家の設備盗難で特に注意したい点です。
◆「誰も住んでいない」と分からせないことも防犯になる
空き家の防犯を考えるうえで大切なのが、管理されていることが外から分かる状態をつくることです。
例えば、郵便物がポストに溜まっている、庭の草木が伸び放題になっている、夜になっても照明がまったく点かない、雨戸が長期間閉まったままになっているなど、外から見て「ずっと誰も来ていない」と分かる状態は避けたいところです。
もちろん、これらを整えれば盗難を完全に防げるわけではありません。
ただ、定期的に人が訪れていることが分かるだけでも、放置された家という印象を与えにくくなります。
定期的な換気や清掃、庭の手入れなども、建物を維持するためだけでなく、防犯という面からも意味があります。
◆遠方に住んでいる所有者は特に注意
相続した実家などの場合、所有者自身が遠方に住んでいることも珍しくありません。
「年に一度、お盆に帰るくらい」という状態では、異変があっても発見するまでに時間が空いてしまいます。
このような場合は、本人が毎回現地へ行くことだけを考える必要はありません。
近隣の方や管理を依頼している人に定期的に確認してもらう、郵便物の管理をする、必要に応じて防犯カメラやセンサーライトを設置するなど、自分が現地にいなくても異変を把握できる仕組みを考えることが大切です。
また、台風や大雨の後には、設備盗難だけでなく、屋根、雨樋、窓、外壁などに異常がないかも確認したいところです。
空き家は「何かあったときにすぐ対応できない」ことそのものがリスクになります。
◆防犯カメラだけで安心しない
防犯カメラや人感センサー付きの照明は、空き家の防犯対策として検討したい設備です。
ただし、設置しただけで安心するのは禁物です。
カメラが作動しているか、映像を確認できる状態なのか、照明がきちんと点灯するのかなど、設備そのものの管理も必要だからです。
また、防犯カメラがあっても、盗難後に何週間も気づかなければ、被害の拡大を防ぐことはできません。
防犯設備はあくまで対策の一つ。
「定期的な現地確認」と組み合わせることで、より意味のある防犯になります。
◆売却予定の空き家は「今の状態」を確認しておく
空き家を今後売却する予定がある場合は、売却活動を始める前に一度、建物と設備の状態を確認しておくことをおすすめします。
特に長期間訪れていない場合は、以前あった設備がきちんと残っているか、窓やドアに破損がないか、配管から水漏れしていないかなどを確認しましょう。
例えば、以前は設置されていた給湯器や室外機がなくなっていた場合、購入希望者から見れば「設備がない」というだけでなく、「いつ、なぜなくなったのか」「配管などに損傷はないのか」といった確認も必要になります。
さらに、盗難による破損を放置したまま売却を進めれば、後から修繕について検討する必要が出てくることもあります。
そのため、売却を考え始めた段階で、建物だけでなく設備まで含めて現状を把握することが大切です。
◆「使わないから放置」ではなく、これからを考える
空き家は、人が住んでいないからこそ、設備の故障や雨漏り、害虫・害獣の侵入、そして盗難など、さまざまな異変に気づきにくいという特徴があります。
そして、発見が遅れれば遅れるほど、修理や片付けなどにかかる負担が大きくなる可能性があります。
だからこそ、「まだ使う予定がないから、そのままにしておこう」と考えるのではなく、定期的に状態を確認しながら、今後その家をどうするのかを早めに考えておくことが重要です。
すぐに結論を出す必要はありませんが、選択肢を整理することで、空き家を放置する期間を短くできます。
リフラットでは、不動産とリフォームの両方を扱っているため、空き家の売却だけでなく、建物や設備の状態を確認したうえで、リフォームして活用する場合など、住まいの状況に合わせたご相談にも対応しています。
「相続した実家をどうしたらいいか分からない」「長期間空き家になっているけれど、売却するべきか迷っている」という場合も、まずは現在の状態を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
空き家は、何も起きていないように見えても、住んでいないからこそ気づけない変化があります。
設備盗難を防ぐためにも、そして大切な建物をこれ以上傷ませないためにも、「使っていない家」ではなく「管理する家」として、定期的に目を向けることが大切です。
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