
住宅ローンを滞納
するとどうなる?
「競売」になる
までの流れと
対処法
住宅ローンは長期間にわたって返済するものだからこそ、病気や離職、収入の減少、離婚など、思いがけない事情で返済が難しくなることがあります。
「今月は払えないけれど、来月なら何とかなる」
そう考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、住宅ローンの滞納をそのまま放置すると、最終的には「競売」によって自宅を手放すことになる可能性があります。
では、住宅ローンを滞納すると、すぐに競売になるのでしょうか?
今回は、住宅ローンを滞納してから競売に至るまでの一般的な流れと、その段階で考えておきたい対処法について解説します。
◆住宅ローンを滞納すると、まず何が起こる?
住宅ローンの返済日に引き落としができなかったからといって、すぐに競売になるわけではありません。
一般的には、まず金融機関から返済についての連絡や督促が行われます。
この段階で大切なのは、金融機関からの連絡を無視しないことです。
返済が難しい事情を伝えることで、返済方法の変更などについて相談できる場合があります。
「払えないことを知られたくない」と連絡を避けてしまうと、かえって状況が厳しくなる可能性があります。
◆滞納が続くと「期限の利益」を失うことも
返済できない状態が続くと、契約内容に基づいて「期限の利益」を失い、残っている住宅ローンを一括して返済するよう求められる段階に進むことがあります。
保証会社を利用している住宅ローンでは、保証会社が金融機関に残りのローンを支払う「代位弁済」が行われる場合もあります。
ここまで進むと、毎月の返済だけをどうにかするという段階から、住宅ローン全体をどのように整理するのかを考える必要が出てきます。
ただし、具体的な手続きや時期は契約内容や金融機関によって異なるため、「何か月滞納したら必ずこの段階になる」と一律に考えることはできません。
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◆そのまま放置すると「競売」の手続きへ
返済や債務整理についての解決ができないまま進むと、債権者が裁判所に競売を申し立てることがあります。
競売は、住宅ローンなどの債務を回収するために、裁判所の手続きによって不動産を売却するものです。
競売の申立て後は、裁判所による調査や公告などを経て、入札、開札、売却許可決定、代金納付という流れで手続きが進みます。
一般的には、
返済が滞る
↓
金融機関からの督促
↓
滞納が続く
↓
期限の利益を失う
↓
代位弁済など
↓
競売の申立て
↓
裁判所による競売手続き
↓
入札・開札
↓
売却
という流れです。
ただし、すべてのケースが同じ経過をたどるわけではありません。
◆競売の手続きが始まったら「時間との勝負」
ここは特に知っておきたいポイントです。
競売の申立てがされたからといって、その時点で任意売却が完全にできなくなるわけではありません。
状況によっては、競売の手続きが進んでいる段階でも、債権者と調整しながら任意売却を進められる場合があります。
ただし、ここからは時間との勝負になります。
任意売却では、債権者との調整だけでなく、不動産の査定、販売活動、購入希望者との交渉、売買契約、決済など、いくつもの手続きを進めなければなりません。
一方で、競売の手続きも裁判所によって進んでいきます。
そのため、「競売になってから考えればいい」と先延ばしにしてしまうと、任意売却を検討できる時間が少なくなり、場合によっては間に合わなくなることもあります。
競売の通知が届いた場合は、まず現在どの段階まで手続きが進んでいるのかを確認し、できるだけ早く金融機関や任意売却を扱う不動産会社、必要に応じて専門家へ相談することが大切です。
◆競売になる前、または手続きが進む前にできること
住宅ローンの返済が厳しくなったときは、まず現在の状況を整理しましょう。
①金融機関に相談する
今後も返済を続けることが難しいのであれば、早めに金融機関へ相談します。
状況によっては、返済条件の変更などを検討できる場合があります。
②住宅の現在の価値を確認する
不動産会社に査定を依頼し、「今売却したらいくらくらいになるのか」を確認します。
住宅ローンの残高と現在の不動産価格を比較することで、売却によってローンを完済できる可能性があるのか、それとも売却後にも残債が残る可能性があるのかが見えてきます。
③任意売却を検討する
住宅ローンの残高を売却代金だけでは完済できない場合でも、債権者の同意を得て売却する「任意売却」という方法があります。
任意売却は競売とは異なり、通常の不動産取引に近い形で購入希望者を探し、債権者と調整しながら売却を進めます。
競売よりも市場価格に近い価格で売却できる可能性があり、売却後の残債についても債権者と返済方法を相談できる場合があります。
ただし、任意売却をすれば住宅ローンがなくなるという意味ではありません。
売却後に残った債務については、返済が必要になる場合があります。
◆「まだ大丈夫」と思っているときこそ早めの相談を
住宅ローンの滞納で避けたいのは、問題を一人で抱えたまま時間が過ぎてしまうことです。
「来月には払えるかもしれない」
「もう少し頑張ってみよう」
そう考えている間に、家計そのものがさらに苦しくなってしまうこともあります。
住宅ローンの返済が難しいと感じたら、まず現在のローン残高や家の価値を確認し、金融機関や不動産会社などに相談してみましょう。
売却するのか、返済方法を見直すのか、任意売却を検討するのか。状況によって取るべき方法は変わります。
「売るしかない」と決めてから相談する必要はありません。
「このままでは返済が難しいかもしれない」と感じた段階で、今の状況を整理すること。
それが、これからの生活を守るための第一歩になります。
リフラット不動産では、住宅ローンの返済や不動産売却についてのご相談も承っています。
「まだ売ると決めたわけではない」という段階でも構いません。
現在の不動産価値を確認し、これからどのような選択肢があるのか、一緒に整理してみませんか。
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